出産・育児からの職場復帰と転職問題の解決は遠い

  妊娠出産を機に会社を辞める女性は少なくありません。そのまま家庭にとどまる人もいれば、出産後や育児が一段落した段階で転職をする人もいます。また、会社を辞めずに育児休業後に職場復帰をする女性もいます。

 

しかし、彼女たちがほぼ希望通りの転職や復帰生活を送っているかといえば、かなり厳しい現実があるようです。朝日新聞デジタルに掲載された東京都内の32歳の女性の場合も下の子の年齢がネックで転職がうまくできないようです。

産休・育休と雇用のアンバランス

出産や育児休業後の女性の職場復帰には待機児童問題も絡んでいます。しかし、そもそも小さな子供は親の手がかかるものです。仮に早期から託児所等に預けられたとしても、いつ何時呼び出しがあるかわかりません。

 

そうすると、会社側としても戦力として期待できる部分が限られてしまいます。また、育児休業期間中の補充要員が必要な場合、期間限定派遣で穴埋めすれば済むというところばかりではないでしょう。そうすると、別の人員を確保し、その雇用に責任も生じるわけです。

 

社会の体質の適正化を

結果として、企業サイドが小さな子を持つ女性の採用を躊躇したり、復帰後の配置転換を行うことは必ずしも責められるものではありませんし、やむを得ないものでさえあります。

 

確かに、姿勢に問題のある企業も存在しますが、この問題の本質は企業が悪いとか誰が悪いということではなく、社会における各人の役割とその適正な配置が実現していないことではないでしょうか。

 

そして、そこには個人や団体の思惑も深く絡んでくるので、解決は遠いと感じます。